19日=香港株買い優勢、H株が主導
2009年 3月 19日(木曜日) 18:34
19日の香港株式市場は買い優勢で取引を終えた。主要指数の終値は、ハンセン指数が前営業日終値比0.105%高の13130.920ポイント、H株指数が同1.296%高の7731.430ポイント、レッドチップ指数が同0.007%安の3025.150ポイントだった。売買代金は485.9億香港ドルで、前営業日の375億香港ドルから拡大した。
前日の米株続伸を好感したほか、米政府による金融安定化に向けた姿勢を評価した。この日の中国大陸株続伸も買い材料。中国での利下げを含む金融緩和策や景気対策に期待感が継続したことや、中国の景気先行き不安が後退したことも投資家心理を押し上げた。中国企業からなるH株銘柄を中心に買いが入り、ハンセン、H株の両指数は続伸。ただハンセン銘柄には直近での上昇を受けて利益を確定する売りが広がったため、指数の上値を抑えた。
この日の主要指数は高値で寄り付いた。朝方軟調に推移した後、前場中盤からは買い圧力が高まり、段階的に指数を押し上げたが、前場引けにかけては再び売りが強まって、上げ幅を圧縮した。後場に入ると、一時は売りに押される局面もみられたが、次第に買いが広がり、大引けまで買いが入った。
ハンセン指数構成銘柄は長江実業(00001)が2.82%高、新鴻基不動産(00016)が1.68%高、新世界発展(00017)が6.09%高、信和置業(00083)が3.46%高と香港不動産セクターが大幅続伸。エスプリ(00330)が7.02%高、中信泰富(00267)が1.54%高と急伸した。一方で時価総額上位の中国移動(00941)が2.05%安、HSBC(00005)が2.81%安と大幅反落し、指数の上げ幅を圧縮した。中国移動はこの日前場引け後に、2008年12月期本決算の純利益を発表。純利益は前年比29.55%増の1127.93億元だった。
H株指数構成銘柄は素材、インフラを中心に買い進まれた。中でも紫金砿業(02899)が9.30%高、浙江高速道路(00576)が6.92%高、上海電気(02727)が6.50%高、馬鞍山鋼鉄(00323)が5.51%高、中国アルミ(02600)が4.61%高と上げ幅上位に並んだ。一方、時価総額上位の銀行、保険セクターはまちまち。前日08年本決算の4割増益を発表した交通銀行(03328)は1.52%安で、利食いに押された格好となった。
中国飲料大手メーカー、中国匯源果汁集団(01886)はこの日42%安と連日の急落。前日の19%安を合わせ、直近2営業日での下落幅は60%を超えた。米コカ・コーラが同社買収を断念したことを嫌気して売りが殺到した。中国商務部は昨日、米コカ・コーラによる匯源果汁の買収が独占禁止法に抵触するとして、同買収案を却下したと発表した。08年8月1日に施行された同法で初の否決案件となった。
中国大陸株式市場は4日続伸。指標の上海総合指数は前営業日終値比1.890%高の2265.759ポイントと、約1カ月ぶりの高値水準でこの日の取引を終えた。外貨建てのB株相場も続伸。終値は上海B株指数が前営業日終値比3.228%高の150.255ポイント、深センB株指数が1.614%高の338.872ポイントだった。上海・深セン両市場を合わせた売買代金は1845.8億元と、前営業日の1989.5億元より減少した。
モルガン・スタンレー証券アジア部門責任者のスティーブン・ローチ氏は前日、「中国の1-3月期の経済指標の内容によっては、政府が新たな大型景気対策を打ち出す可能性ある」との見方を示した。「医療制度改革案」が19―20日にも発表されるとも伝えられ、追加景気対策に期待が強まった。利下げを含む金融緩和観測も持続した。財政部がこのほど、国有企業株のロックアップ(譲渡制限)解除に伴う売却行為を制限する新規則を発表したことを受け、需給悪化懸念も後退した。







