中国石油大手:値下げ合戦から一転、値上げに動く
2009年 4月 15日(水曜日) 13:20
15日付信息時報によると、中国石油化工集団(シノペック)と中国石油天然気集団(CNPC)の国営石油大手2社は、直営ガソリンスタンドの販売価格を先週からガソリン、軽油ともに引き上げた。同2社は昨年末から、顧客確保に向けてし烈な値下げ合戦を繰り広げてきたが、ここに来て一転、示し合わせたかのように値上げに動き始めた。
華南エリアをみると、引き上げ幅は1リットル当たり0.10-0.30元とガソリンスタンドによってさまざまだが、引き上げ後の価格は政府が定める石油製品小売価格の上限に近い水準に達した。大手2社の値上げを受けて、他社もこれに追随している。
石油業界団体の関係者は、ガソリン値上げについて、国際原油価格の上昇と、国内の石油製品需要の盛り返しが背景にあると指摘する。足元の国際原油価格は最低時の1バレル30米ドルから52米ドルまでに上昇しており、原油の50%を輸入に依存する中国の石油精製業にとっては、コストの圧迫要因となる。また広東省経済貿易委員会によれば、景気に回復基調が表れる中で、広東省の石油製品需要は2月の167万トンから3月には195万トンまでに回復している。
中国の石油製品価格は物価コントロールの目的から政府の統制下にある。政府は今年1月、国際原油価格を石油製品価格により反映できるよう価格決定制度を見直し、3月に新制度導入後初の値上げを実施した。国内メディアは「国際原油価格の上昇に伴い、政府が石油製品価格を今週内にも再び引き上げる」と伝えており、石油大手2社の値上げはこれを見越したものであるとの見方もある。







