香港スター・イーキンが話題の日本映画「カムイ外伝」に挑んだ! 撮影秘話を大公開
2009年 7月 07日(火曜日) 13:26
9月19日に日本公開の松山ケンイチ主演映画「カムイ外伝」に出演している香港スターのイーキン・チェン(鄭伊健、=写真中央)がこのほど来日し、4日、東京・六本木ヒルズアリーナで行われた同作品のトークイベントに出席した。イベントには500人余りのファンが集合。崔洋一監督、谷垣健治アクション監督と撮影裏話を繰り広げるイーキンに熱い声援を送っていた。
今作でイーキンが演じたのは、松山ケンイチ演じる主人公で忍の世界から抜けたカムイを裏切り者として追うかつての仲間「大頭(おおがしら)」。人気コミックの実写化で、脚本には宮藤官九郎を迎えた話題作の中で、外国人の主要キャストはイーキンただ1人……。相当の苦労もあったと想像できるが、さてさて実際の撮影の現場は? 3人の息の合ったトークの様子はこちら↓
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●まずはごあいさつから……
崔監督: イーキンはすごい人気! おかげで天気も晴れました(笑) 私も香港が大好きです。初めて香港に行ったのは返還前でした。色々な価値観があって面白いところ。面白い場所には、面白い人、素晴らしいアクターが生まれます。イーキン・チェンと初めてお仕事して、改めてそう思いました。彼の心の優しさ、強さが映画の中でたっぷり見られると思います。楽しみにしていてください。
谷垣アクション監督: 僕は、香港映画が大好きで、アクションの世界で香港で挑戦したいと思い香港へ飛び込んでいった人間です。何本もお仕事でご一緒しているイーキンと、日本の映画でこういう幸せな出会い方をまたさせてもらったこと、香港イベントでご一緒できたこと、本当に嬉しいです。
●マツケン主演の日本映画に、イーキンをキャスティングした理由は?
崔監督: この人しかいないでしょう。ただスターだということだけでなく、過去のお仕事を拝見し、私の求めている世界観が重なったこと、それが最大の理由です。
イーキン: 監督褒めすぎです(笑) でも嬉しいです。ありがとうございます。
谷垣アクション監督: イーキンは努力を見せない人。今回、もともと録った日本語の長いセリフに合わせて喋ってもらうシーンがあり、最初は不安でしたが、ものすごくスムーズだった。かなり練習したんだと思います。
●ところでイーキン、崔監督の初印象は?
イーキン: 監督は大人なのにやんちゃな方だと思います(笑) 現場で特に印象に残ったのは、ラストカットを撮った時です。監督から「もう一度」と声がかかり、もう一度やりました。そうしたら照明が変わり、音楽が流れてきて、なんだろうと思いました。それは監督が用意してくれたエンディングセレモニーでした。香港ではそんな経験をしたことがなかったので、印象深かったです。
崔監督: 俳優さんの撮影は一斉に始まり、一斉に終わるわけではないんです。最後の場面を迎える時、私の気持ち、お礼を申し上げたかった。あらかじめスタッフにお願いし、イーキン・チェンの映画用の照明が、いきなりクラブのようになって、さっと香港のポップソングが流れる、それを決めたのは、実は谷垣アクション監督です。
●日本の映画の録り方のスタイルについて
イーキン: 全てがチャンスだととらえていました。参加できたことを嬉しく思っています。撮影前に、剣道などの日本の武術を学ばせていただきました。香港映画では、現場に行って習い、すぐ本番。事前に練習の時間をとっていただけるのはとても嬉しかった。映画出演以外にもたくさんのことを学ばせていただいたと思います。
崔監督: イーキンはとても特殊な刀を使っていますが、上手です。おっかないシーンもあります。日本でも有名な特殊メイクのスタッフがイーキンの顔に、ある特殊メイクをしています。そのあたりはお楽しみに。
イーキン: 小さな頃から、日本の忍者が大好きでした。初めての日本映画出演が、忍者の役で本当に嬉しく思っています。そして、谷垣アクション監督にも改めてお礼が言いたい。今まで何度もお仕事をご一緒させていただきましたが、ほとんどは香港映画でした。初めての日本映画でご一緒できて良かった、ありがとうございます。
崔監督: 私や、谷垣アクション監督と一緒にいることを決意してくれたことに、こちらこそ感謝です。
谷垣: ワイヤーが得意だと以前から話していましたが、今回も沖縄の崖で挑戦してもらいました。慣れている香港のアクションクルーではなかったので、最初は怖かったと思う。でも私たちを信頼してくれ頑張ってくれました。
●イーキンのどんなところが印象的でしたか?
崔監督: 本格的な日本映画が初めてな彼にとって、言葉の違いなど大きなハードルがあったと思う。最初会った時の空気感に感銘した。
過去様々な国の方ともお仕事をご一緒しましたが、細かなディテールを求める方もいる。でもイーキンは一言、「僕はこう思うが、監督はどうですか?」と。それが一致したんです。「あなたの言うとおりです。その中で思うがままにやっていただければいい」と。これほど素晴らしいミーティングはない。この人は海を渡り、国を超え、民族を超え、仕事ができるすごい香港人であり、国際人だと強く感じました。
●イーキンさん、今後も日本の映画に参加したい?
イーキン: またぜひ参加したいです。
崔監督: スタッフも共演者もイーキンに対して、スターなのに敷居の高くない人という印象。俳優は強い意志が必要だが、優しい心も持たなくてはいけない、イーキンはそういう人間でした。
●ではお三方、最後に一言どうぞ
イーキン: 日本だけでなく、香港はじめ色々な国で上映されるよう、プロモーションに行けるようにと思っています。
谷垣アクション監督: 「カムイ外伝」のお話をいただいてから僕でさえ4年、監督はもっと長い時間をかけた作品がやっと完成しました。その何年かの歳月が積もり積もってそれが集まり、120分になった映画です。とても密度の濃い作品になっています。その「カムイ外伝」が僕の愛してやまない香港で上映されるといいなと心から思います。
崔監督: このようなチームで仕事できることは、映画の作り手冥利(みょうり)だと思う。また香港でこのようなイベント、または上映館でイーキンと再び一緒に舞台を踏めたら最高の喜びだと思います。今日は本当にありがとうございます。みなさん劇場でお待ちしています。
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【イーキン・チェン/鄭伊健】プロフィール
1967年生まれ。香港を代表する俳優であり歌手の一人。98年には香港コロシアムで10万人規模のコンサートを開催し話題を集めた。その後、香港のみならずアジア各国で活躍。96年の「欲望の街・古惑仔/銅鑼湾の疾風」(アンドリュー・ラウ監督)に始まる“古惑仔”シリーズ(I~VI)で日本でも注目される。更に98年に主演した「風雲 ストームライダーズ」(アンドリュー・ラウ監督)が大ヒットを記録、人気を不動のものにした。ほか出演作として「東京攻略」(00/ジングル・マ監督)、「ツインズ・エフェクト」(03/ダンテ・ラム監督、ドニー・イェン監督)など。現在、「風雲II」(オキサイド・パン、ダニー・パン監督)の公開を控えている。
【映画「カムイ外伝」・ストーリー】
強靭な意志を持ち、剣の達人である忍者カムイ(松山ケンイチ)は、理不尽な殺戮もいとわない、掟に縛られた世界に嫌気がさし、真の自由を求め忍の世界を抜け出す。しかしそれは、裏切り者として、追っ手と戦う運命を背負うことでもあった。かつての仲間、大頭(イーキン・チェン)やミクモ(芦名星)らに執拗に追われながらも、生きるための逃亡の旅は続いた。
ある日、半兵衛(小林薫)という漁師を助けたことからその家族に迎え入れられるカムイ。しかし、半兵衛の妻はかつての仲間で、抜忍となった“くノ一”のスガル(小雪)であった。カムイを追っ手と信じて疑わないスガルは、カムイにまったく心を許さない。
その一方で、密かにカムイに恋心を募らせていく半兵衛の娘サヤカ(大後寿々花)。そんな時、吉人(金井勇太)の密告により、半兵衛が時の藩主・水谷軍兵衛(佐藤浩市)に捕えられてしまう。カムイとスガルはまずは半兵衛を救出するため、共に処刑場へと向かい奇襲をかけることに。思わぬ展開を楽しむアユ(土屋アンナ)や絵師の不気味な笑いがこだまする中、あわやのところで半兵衛を助け出すことに成功する。
新たな生活の場を見つけなければならないカムイと半兵衛一家は、荒れ狂う海に船を漕ぎ出す。沖合で人食い鮫の群れに襲われる一行の窮地を救ったのは、伝説の鮫退治の軍団、不動(伊藤英明)率いる渡り衆だった。幸島へ向かう途中の不動は、カムイと半兵衛一家を自分たちの千石船に招き入れる。
鮫を次々にしとめていく渡り衆を歓迎する幸島の村人たち。突然現れた謎の男たちにカムイは釈然としないものを抱くが、渡り衆が自分と同じ抜忍であることを知り、不動を信じて行動を共にするようになる。サヤカと心を通わせ、人と触れ合う温かさを知り、カムイはつかの間の穏やかな日々に幸せを感じていた。しかし忍群はすぐそこに迫ってきていた…。
■公式サイト: http://www.kamuigaiden.jp/ 協力:デジタルプラス
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