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重慶市元公安局長が米国亡命図る、背後に権力闘争か―台湾紙

中国 政治ニュース

重慶市トップの薄煕来・共産党書記の腹心で、同市副市の王立軍氏が7日、四川省成都市の米国総領事館に政治亡命を求めた。しかし中国政府の圧力で亡命は拒否され、8日、中国国家安全部により北京に連行された。台湾紙・聯合報が伝えた。

中国共産党第18回大会が開かれ、胡錦涛総書記ら最高指導部が後退する直前の重大な政治的事件で、当初の予想通り薄書記が政治局常務委員に昇進できるかどうか、微妙な情勢といえそう。

中国のブログによると、成都市の米国領事館周辺は7日夜、軍と警察車両70台に包囲され、武装した兵士と警察官が付近を通る車両を検問するなど、周囲は緊迫した空気に包まれた。

成都市民の多くも7日夜は領事館付近に大勢の警察官が通行する車両を検問していたと証言している。一部地区は封鎖されたため、帰宅できない市民も多かった。

王副市長は前公安(警察)局長だったが、2日、突然局長を解任され副市長に降格した。王氏が、汚職取り締まり機関の中国共産党中央規律委員会に薄書記の不正を報告しようとしたことが原因という。その後、24時間の監視下に置かれていたが、7日、米国総領事館に駆け込んだ。

ネットユーザーによると、王氏が亡命を断られ領事館を出た際、重慶市に連れ戻そうとする黄奇帆市長が派遣した人員と、国家安全部係官が衝突する場面もあった。

王氏が共産党指導部の権力闘争のあおりで失脚したとの見方が広がっている。王前公安局長は、マフィア一掃運動を指揮。29団体を壊滅に追い込んで一時英雄扱いとなった。また、マフィアと関係していたとして、前任の文強・公安局長を逮捕した。文強氏はその後、死刑判決を受け執行された。

省の副長官級の高官が米国大使館・領事館に亡命を求めたのは初めて。しかも、次期最高指導者内定している習近平氏の訪米前の事件だけに、内外で様々な憶測を呼んでいる。

胡錦涛総書記と習近平氏との暗闘が背景にあり、習氏と同じ「太子党」の薄書記を攻撃したとの見方もでている。