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兵馬俑、色落ちを防ぐため1体に1年かけ発掘作業―陝西省

中国 社会ニュース

世界遺産に登録され、「20世紀最大の発見」とも呼ばれる陝西省の兵馬俑。その1号坑で13日から約20年ぶりに第3回目の発掘作業が再開され、人形、馬などをかたどった副葬品「俑(土人形)」が次々と発見されている。専門家チームは色の保存に苦労しているようだ。15日で新京報が伝えた。

 

25年間も発掘が行われなかったのは、兵馬俑の表面の顔料の色落ちを防ぐ技術が確立していなかったためだ。これに見通しがつき再開となったが、2000年以上経過しているだけに、すでに色がかなり薄くなっている上、俑の表面の粘着力が失われており、出土してから5、6分もすると色が落ちてしまうことが判明。

 

専門家は霧吹きで水分を与えて土を緩ませ、竹べらなどで慎重に土を取り除き、ピンセットで挟んだ綿を使って表面をきれいにする。更に顔料の固定剤をほどこして、という気の遠くなるような工程を経ながら作業を進めている。そのため1体の俑が完全に発掘されるまでには8カ月から1年がかかるという。

 

専門家によると、保存状態は予想していたよりも良いというが、発掘されていない俑は6000体もあると推測されることから、「発掘は100年かかってもまだ終わらないだろう」と話している。

 

今回の発掘作業は一般にも公開されていて、現場は作業開始以来、大勢の観光客であふれかえっている。(武田信晃)